30 6 / 2009

"iPhoneはアップルの思想(とジョブズの魂)がこもった“作品”で、その完成度や統一感には素晴らしいものがある。しかし一方で、そこここで不自由さやポリシーの押しつけが気になることがある。逆にAndroidは、作品としての完成度はiPhoneに劣るものの、そうした不自由さが感じられない。PCユーザーが「まあ普通はそう動作するだろうな、そういう設定項目(機能)があるだろうな」と感じる素直な動作をする場面が多いように思うのだ。もちろん、PCもケータイもほとんど使ったことがない初心者ユーザーであれば、徹底して選択肢を排除したiPhoneのほうが使いやすく感じるのかもしれないとは想像する。アプリ起動のアニメーションにしても、もたもたするだけと感じる私のようなユーザーがいる一方、何が起こっているか分かりやすくて安心だという初心者もいるだろう。また、Androidアプリの実体とも言える「Activity」クラスの状態遷移は複雑で、いったいどのアプリが起動状態なのか分からないときがある。それは開発者以外は気にする必要がないといえば、その通りだが、PCのようなメモリ読み込み、初期化、終了というアプリケーションのライフサイクルが染みついている人は、明示的に終了できないことが気になるかもしれない。この点でも「自分は理解して使っている」という感覚を容易に与えてくれるiPhoneのほうが優れているという議論は可能だろう。"